#11『アメリカン・グラフィティ』ミニッツライナー(113分)

 

ミニッツライナーとは?
映画本編ごとに止めて
「だれが」「なにをした」
かだけをずつ書いていくことで  
映画の構造をより深くたのしむ方法です
_SL1000_






1962年の夏、あなたはどこにいましたか

今回は最初の文字が「ア」からはじまる映画特集第1弾
アメリカン・グラフィティ』をミニッツライナーしていきます

『THX 1138』で映画界デビューした監督ジョージ・ルーカスと『ゴッドファーザー』で成功したばかりのフランシス・フォード・コッポラとのコンビ2作目
全編にわたりオールディーズのサウンドトラックが流れる画期的な映画
これに影響を受けアメリカのハイスクールを舞台にしたジャンルの青春映画が量産された
※このカットはDVDリリースの際、唯一CGで修正されたカットです(どこが修正されたでしょう?答えは後半の15分解説で!)

目次

【前半】
#11『アメリカン・グラフィティ』ミニッツライナー(113分)
読めばいつでも映画を思い出せるように「だれが」「なにをした」だけでシンプルに書きました

【後半】
まとめ&15分解説
ストーリーだけ読む『アメグラ』

音楽について語られることの多い『アメグラ』をストーリーだけで
ジョン、テリー、スティーブ、カートそれぞれの視点で書いた解説です


それではどうぞ

1973年公開『アメリカン・グラフィティ』 上映時間113分
American Graffiti
監督 ジョージ・ルーカス
脚本 ジョージ・ルーカス

※数字は上映時間の分です
1.メルズ・ドライブインにて
2.スティーブ、テリー、カート
と落ち合う
3.カート、大学行きを1年伸ばすことを話す。スティーブ、怒る
4.スティーブ、ローリーと抱き合う
5.カート、ジョンと話す「5年前は違った」
6.スティーブとローリー、車で話す
7.スティーブ、ローリーに自由交際を持ちかける
8.テリー、ブダーを誘う
 カート、ローリーを気にかける
 テリー、フラれる。スティーブから冬休みまで車のキーを預かる

9.ジョン、新入生歓迎ホップの誘いを断る
10.カート、ジョンをなだめに行く。ジョン、謝ってドライブインを断つ
 カートとスティーブとローリー、学校へ向かう

11.ジョン、仲間内から警察とシボレー(ボブ)の忠告を受ける
12.テリー、インパラは顔負けだと挑発を受ける
13.カート、女神をみつける
14.ジョン、ナンパ
15.ジョン、キャロルを乗せる
16.ジョン、キャロルを帰そうとする
17.テリー、挑発に乗って事故を起こす
18.テリー、車屋のセールスにスポーツカー買取の勧誘を受ける
19.新入生歓迎ホップ
20.新入生歓迎ホップ
21.ローリーとスティーブ、お互いトイレで同級生に相談
22.ローリー、スティーブのダンスを断る
23.カート、自分のコインロッカーを開けてみる
24.カート、ダンスを見る
25.カート、先生と話す
 先生、大学を辞めた話をする
 カート、大学を断ることを話す

26.カート、先生と生徒の恋愛を眺める
 カート、駐車場で女神と見間違える

27.ジョン、キャロルの子守り
28.ジョン、警察に掴まる
29.ジョン、警察に違反切符を切られる
30.テリー、ボブに遭遇
31.ボブ、ジョンを探す
 テリー、デビーに遭遇

32.テリー、デビーを誘う
33.テリー、デビーを乗せる
34.スティーブとローリー、ダンスのリードに選ばれる
35.スティーブとローリー、踊る
36.ローリー、思い出を語り涙を流す
37.カート、元恋人ウィンディに誘われ同行
38.スティーブ、教師を言い負かしてやる。ローリーを河へ誘う
39.デビー、元カレと喧嘩(ドライブイン)
40.デビー、テリーを酒に誘う(ドライブイン)
41.カート、女神の正体は宝石屋の愛人だとウィンディの友達から聞く
42.カート、ウィンディを誘う
43.カート、ウィンディとキス
44.カート、ウィンディの友達が好きなキップにホの字だとバラす。車を降ろされる
45.カート、町にとり残される
 ジョン、友達の前で従妹の子守りを振舞う
(ドライブイン)
46.キャロル、車を降りる
 ジョン、追いかける

47.ジョン、車のドアを開けてやる
 テリー、店の前で大人に時間を尋ねる

48.テリー、老人に酒を代わりに買ってきてもらうも逃げられる
49.テリー、店主に老人の行方を尋ね酒を買おうとするも失敗
50.テリー、デビーから1ドル貰って再挑戦
51.強盗でした
52.ジョン、廃車置場事故でキャロルに死んだ走り屋フレディの話を聞かす
53.カート、ウルフマンのラジオを聴く
54.カート、ファラオ団に絡まれる
55.カート、車の傷の落とし前をつけさせられる
56.カート、ファラオ団にさらわれる女神
57.カート、スティーブとローリー、ジョンとキャロル、ウルフマンのラジオを聴く
58.ファラオ団、ウルフマンについて話す(町外れの放送局)。ボブに遭遇
59.キャロル、水風船を投げられる
60.ジョンとキャロル、シェービングクリームで仕返し!
61.テリーとデビー、河の辺で酒を飲んで話す
62.テリーとデビー、キスする
63.テリーとデビー、青姦しに車を降りる
64.カートとファラオ団、店を強盗女神が後ろを通る)
65.カート、店主と奨学金の推薦人に会う
66.カートとファラオ団、店主たちに別れを告げる
67.テリーとデビー、車を盗まれる
68.ローリー、スティーブを退き止めようとする
69.スティーブ、ローリーに迫る
70.スティーブ、ローリーの気に障って車を降ろされる
 テリーとデビー、「ヤギの首」

71.テリー、デビーと逸れる…。
 スティーブ、テリーとデビーに遭遇

72.ジョンとキャロル
73.ジョン、ボブに遭遇
74.ボブ、勝負を煽る
75.ボブ、ジョンに力を見せつける
 カート、女神が娼婦だとファラオ団から知る

76.スティーブ、ローリーに愛想を尽かすドライブインに向かう
77.ファラオ団の入団テスト
78.カート、パトカーに近づく
79.カート、パトカーのシャフトにフックを括りつける
80.カートとファラオ団、パトカーを煽る
 パトカーは大クラッシュ
(テリーとデビー)
81.ジョン、帰らないキャロルをベッドに誘う
82.キャロル、住所を教える
 スティーブ、ドライブインでブダーと話す

83.ローリー、スティーブとブダーを見かける
 スティーブ、ブダーの誘いを断る

84.カート、ファラオ団に明日の約束をつける
85.カート、車でウルフマンのラジオを聴く
 女神をみつけ追いかけようとするもエンジンがかからない

86.ローリー、ボブを誘う。ボブの車に乗る
87.ジョン、キャロルを家に帰す。ギアシフトのノブをあげる
88.スティーブ、考えが変わったことを話す
 カート、空港で会う約束をつける

89.ボブとローリー
90.テリー、店の裏で酔って吐く
91.テリーとデビー、盗まれた車をみつける
 ジョン、ガソリンを入れる

92.テリー、不良にみつかる
 ジョン、テリーを助ける

93.スティーブ、ローリーがボブの車に居ることを知る
94.スティーブ、ドライブインに戻ったテリーから車を奪う
95.テリー、デビーに自分の車がないことを明かす
96.テリー、デビーと明日の約束をする
97.カート、放送局を訪ねる
98.カート、ウルフマンが居ないことを知る
99.カート、ウルフマンへの伝言を頼む
100.DJ、カートのメモを今夜にも放送することを約束する
101.カート、マイクに向かって喋るウルフマン・ジャックの背中をみつめる
102.ジョン、ボブの挑戦を受ける
  スティーブ、決闘の噂を聞く

103.ウルフマン、伝言を放送
  パラダイスロードにオーディエンスが集まる~

104.ジョンvsボブ。ボブの車が転倒…
105.スティーブ、ローリーに町に残ることを約束
  ジョン、ボブを助ける

106.テリー、本当は負けだ
107.カート、女神から電話がかかる
108.カート、女神にフラれる
109.カート、空港で別れを告げる
110.カート、女神をみつける
  エピローグ

111.エンドロール
112.エンドロール
113.エンドロール







まとめ

10分 メルズ・ドライブイン
20分 新入生歓迎ホップ

30分 ヤツの名はボブ・ファルファ!
45分 ジョンとキャロル
60分 ふたりは仲良し
75分 ジョンとボブ
90分 ジョン、キャロルを帰す
105分 ジョンの勝利…?
ラスト カート、旅立つ







15分解説
ストーリーだけ読む『アメグラ』
冒頭のクイズの答えは「夕陽」です
唯一このカットだけ、CGで付け足されているのに意味があります

地下の監視社会から脱出したTHX-1138
タトゥイーンで此処じゃない何処かを望むルーク・スカイウォーカー
タニス遺跡で聖櫃を探し求めるインディアナ・ジョーンズ
ジャクーで父親を待ち続け惨めな生活を送るレイ
そして、メルズ・ドライブイン…

ジョージ・ルーカスにとっての「夕陽」は
これから始まる試練の予感、モラトリアム、欲求の不満、大いなる通過儀礼
を表していて
おそらく、後年そのテーマに自分で気づいてから付け足したものだと思います
そして、このテーマの意図は脈々と受け継がれています

『アメリカン・グラフィティ』には「ストーリーが無い」と観たときは思ったかもしれません
それは、ジョージ・ルーカスにとっての物語作りが
この、レベルで深くて私的で台詞じゃ言えない画で見せるしかないものであって
それが、本来あるべき映画脚本の姿でもあります

説明のない「行動」から映像が生まれる
サウンドトラックや時代背景から語られることの多い『アメグラ』を
ストーリーだけで読む解説です
どうぞ





10分まで メルズ・ドライブイン
ここで起きること
ジョン:仲間と外れ、町に出る
テリー:女の子にフラれ車を手に入れる
スティーブ:大学へ行く、ローリーとの付き合い方を決めかねる
カート:町に残ろうとする、息をのむ美女を求める

最初の10分は「映画の紹介」です
主人公の満たされない状況物語のキッカケが描かれます
エピローグで語れるとおり、この映画の主人公はこの人です
また、キャロル、女神、ボブ、デビー、ウルフマン以外の主要人物は全て出揃います
メルズ・ドライブインで主人公たちの関係と葛藤が語られる10分です
以後、彼らはメルズ・ドライブインに各1度だけ戻ってきます
そしてメルズ・ドライブインに戻ってくる度に何かが起こるキッカケが生まれます


さて、
5.カート、ジョンと話す「5年前は違った」にある
近頃は とんと品薄だ
 町に活気がない
 5年前は違った
 一回りするのに 2時間かかった
 よかった

ジョンは何のことを言っていたのか?
これは、アメリカで1956年に連邦補助高速道路法が制定され州間を高速道路で移動できるようになったのが原因で映画の舞台である62年から5年前の出来事です
完成したハイウェイはモデストの町のすぐ隣で遮るように造られ
人の行き来がしやすくなり、ここを通る人々もわざわざ町に寄る必要が無くなり町が廃れたいった…
ジョンはそれを言っていたのです

ここらへんの高速道路による町の過疎化の歴史は
ピクサー映画『カーズ』がルート66の衰退で見事に描いています




ジョンは古き良きアメリカの終わりを少しずつ予感させるキャラクターです



20分目 新入生歓迎ホップ
ここで起きること

ジョン:キャロルに出会う
テリー:車に顔負け
スティーブ:
カート:女神をみつける

早速映画のダンスシーン、60年代を象徴する見せ場までにも
映画全体の伏線」が繰り出されています
その証拠にすぐ「警察」と「ボブ」というジョンの試練が忠告され
丁度15分目にはずっと一緒にいることになるキャロル
カートの女神は以降10~15分置きに伏線として登場します

テリーにセールスが売りつけようとしていた車は
は50年代黄金期に大流行した「テールフィン」です(『カーズ』のフロー)
60年代には熱が冷め廃れていったので在庫処分したいんですね
重要なのはこれに関してテリーが全く
無関心であることです
彼にはアメリカが置かれている状況が見えていません







30分目 ヤツの名はボブ・ファルファ!
ここで起きること

ジョン:警察に遭遇
テリー:ボブに遭遇
スティーブ:ローリーと仲が悪くなる
カート:学校をただ見ているだけ

30分目は「映画の目的」です。結局「何の映画なのか?」がハッキリさせられます
23.カート、自分のコインロッカーを開けてみる
 このワンカットでカートの内面が見えてしまう。このときのカートは影で黒く覆われていて顔が映りません。ウルフマンに会うときと全く同じ撮り方です
 そして大学を辞めてしまった先生と生徒との恋愛を映すことで
【カートが大学へ行った場合その最悪のビジョン】を一度見せています

最後に
30.テリー、ボブに遭遇
ボブ・ファルファが30分目に登場

彼がこの映画の目的です
以後15分毎ジャストでジョンが物語をリードします







45分目 ジョンとキャロル
ここで起きること
ジョン:キャロルと仲たがい
テリー:デビーに遭遇
スティーブ:ローリーの涙に気づけない、河へ向かう
カート:同級生と上手くいかず町に放り出される

映画の紹介伏線目的。と来て60分までは盛り上げ時です
ここでは「新しい要素
 田舎町では車は必須品、16歳で取得できる運転免許は大人になるための特別なものです
その車でテリーは美女デビーを誘うことに成功!
 最高にウットリするダンスシーンでスティーブとローリーの心は完全に離れてしまいます(男ってサイテー!)でも強いのね…
 カートは憧れの女神の正体が既に誰かのものだと知ってしまいます
大学への不安、女神にとりつかれ他の女の子と上手くいかなくなりカートの心は宙ぶらりんになってしまいます

そしてこの間2名、メルズ・ドライブインに戻ってきてくれました
ジョンはキャロルと仲が悪くなってしまい
テリーはデビーと酒を飲むことになりました

ひとやすみ入れば新たなキッカケが生まれるそれがドライブイン
テリーが注文した料理を受け取らなかったのはドライブインの料理は作るのが遅く、ハンバーガーがファストフードになったのはこの後マクドナルドが成功してからのことで、この頃はオーダーは間違うわ時間はかかるわでマトモではありませんでした
ドライブインの正体は、たまり場でしかなかったんです







60分目 ふたりは仲良し
ここで起きること
ジョン:キャロルとの仲が深まる
テリー:酒を買う
スティーブ:
カート:ファラオ団にさらわれる

60分目は「映画の半分」最初のクライマックスです
 ジョンとキャロルがよりを戻したり、店で一芝居あったり
 宙ぶらりんになったカートはウルフマンを聴いていたところファラオ団に絡まれます
ここに来て初めて登場人物がウルフマンについて触れ話を始めます
これからはじまるのは【カートが大学へ行かなかった場合のビジョン】です

そしてジョンとキャロルのテンションが頂点に達するのが映画の半分です







75分目
 ジョンとボブ
ここで起きること
ジョン:ボブに出会う
テリー:酒を飲む、車を盗まれる
スティーブ:ローリーと別れる
カート:奨学金の推薦人と会う

山場を過ぎた後はラストに向けて徐々にトーンが落ちていきます。楽しいことも減っていきます
 大人の仲間入りを果たしたテリーですが車を盗まれ
スティーブは遂にローリーとの関係が壊れ
2名は河で偶然会います
 カートはファラオ団と強盗した先で奨学金の推薦人
【カートが大学へ行きたくない理由】に会ってしまいます。愛想よくしてるつもりでも内心カートを町に縛り付けようと必死な大人です

カートは気づいてないですが
64.カートとファラオ団、店を強盗女神が後ろを通る)
実は女神が目の前を通っています
56.カート、ファラオ団にさらわれる女神
ファラオ団に誘われたときも出会っていて

女神の正体はカートがピンチなときに見守ってくれる守護天使のようなイマジナリーな存在です

そんな女神も
75.カート、女神が娼婦だとファラオ団から知る
ただの人だとカートは気づいてしまいます…







90分目 ジョン、キャロルを帰す
ここで起きること
ジョン:キャロルを家に帰す、テリーを助ける
テリー:盗まれた車を発見
スティーブ:ブダーと話し、考えが変わり始める
カート:ファラオ団と解散、車を出す

 ファラオ団の入団テストを終え、このまま町に居ると明日にはファラオ団に入ってしまうことになります
ここでファラオ団との行動が【カートが大学へ行かなかった場合のビジョン】だとハッキリします
 キャロルと上手く付き合い1人の女の子の夜を人生で最高に楽しい瞬間にしてあげることがジョンの成長物語だったんです
 テリーは最悪のゲロが最高のラッキーに変わります

76.スティーブ、ローリーに愛想を尽かすドライブインに向かう
  スティーブ、ドライブインでブダーと話す
85.カート、車でウルフマンのラジオを聴く
(ドライブイン)
 女神をみつけ追いかけようとするもエンジンがかからない


これで全員一度はメルズ・ドライブインに戻ってきたことになります

88.スティーブ、考えが変わったことを話す(ドライブイン)
 カート、空港で会う約束をつける


たった一夜でカートとスティーブの考えは間逆に変化します







105分まで ジョンの勝利…?
ここで起きること
ジョン:ボブとの決闘に勝つ
テリー:デビーに本当のことを話す
スティーブ:町に残ることを決める
カート:ウルフマンに伝言を頼む

僕はウルフマン・ジャックをよく知らない
世界一有名な伝説のDJで日本でもリバイバル放送があったことは知ってても全然ピンと来ない
でも映画の中でなら知ってる

この映画はルーカスフィルムのロゴからラジオのチャンネルをウルフマンに合わせることで始まり
登場人物の心情をまるで見透かしているかのようなピッタリの選曲で映画の音楽を制御する

映画の中で女神が天使なら、ウルフマン・ジャックは神様のような存在です
そんな神様の正体も普通のオジサンだと
23.カート、自分のコインロッカーを開けてみる
このときと同じようにカートは気づいてしまいます

 ローリーの噂を聞き、スティーブは自ら行動を起こします
 テリーはデビーに本当の事を話し許してもらいます
もうホラを吹く必要はありません。こうして彼は成長しテリーの物語は2度目のドライブインで終わります
 ジョンとボブの決闘に決着がつきスティーブはローリーのそば居ることを決意することで彼もまた成長します
ここカート以外の主人公全員がパラダイスロードに集合しました
後は…







ラスト カート、旅立つ
ここで起きること
カート:女神にフラれ、旅立つ

女神からの電話をとり最後のチャンスで名前を聞きますが電話は切られてしまいます
ですが顔には笑みを浮かべているカートがいます
大学を辞めて自堕落な大人でも
大学に行かないまま田舎で腐っても
自分が今一番嫌いな大人になってしまっても
女神の行き着く先が普通のオッサンでも

彼はもう、女神のような夢に頼らないでいいんです
掴もうとしても掴めない実態のないものに惑わされなくても
自分で生きていくことが彼にはできます

飛行機で旅立つカートを最後に女神が祝福してくれることで
彼の将来に希望が見えたところで
エピローグが古き良きアメリカを終わらせます…

テリー「お見事 楽勝だね」
ジョン「本当は負けだ」
テリー「何?」
ジョン「捕まってた 抜かれたとたん転倒だ」
テリー「バカな 初めから離してた」
ジョン「違う 勝ち目は奴に」
テリー「何を言ってる 現に君が勝った 
    奴はヘタすりゃ 車椅子だった
     君の車は最高だ ナンバー・ワンだ」
ジョン「よかろう 勝ちは認めよう」





1975年、ベトナム戦争終結
アメリカが初めて負けた

15分解説終わり






あとがき
ここまで読んでくれてありがとうございます

スターウォーズにおけるジェダイは当たり前に人を愛することも、仲間を助けることも交わることも禁じられた存在で、破れば暗黒面に堕ちてしまいます
ジェダイとは普通の人間が経験しなくてはならない「成長の否定」で

その前に撮った『アメリカン・グラフィティ』はジョージ・ルーカスにとっての、まだ許されていた「成長の肯定」だったわけです

この流れでスターウォーズを観てる人が
あまり居ない気がしたので
今回は音楽の話など一切しないストーリーだけのアメグラを読み解いてみました

15分のまとめでジョンばかりになったのは、ひいきにしてるわけではなく自然とそう描かれていました
でもなー、学生の頃はジョンみたいな友達と1番遊んでたなー

おしまい

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